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2007年六月八日に設置しました! 気にいった本・映画・音楽を紹介してます。 日記も時々書いてます。
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ネバーランド 恩田陸著

冬休み、ある男子校(高校)の寮「松籟館」で多くの生徒が帰省していく中、4人の少年が寮に残る事を決めた。
ひとけのない寮で、4人だけの冬休みが始まる。
それぞれが孤独な休暇を過ごしている中、クリスマス・イブの晩に始まった「ゲーム」をきっかけに楽しいはずの冬休みは日ごとに深まる「謎」で満ちていく。4人だけの生活は彼らから何を与え、何を奪うのだろうか…

「夜空のピクニック」の映画化で恩田陸さんを知り興味が出たものの、映画化された直後に読むってのもなぁ…とひねくれ心を起こし(笑)変わりに手に取った本です。
年齢が似ていることもあり、4人の少年の台詞には共感できる所がたくさんありました。
…ので!私が最も共感した一文を紹介します。読んだことがない人は前後関係が分からないのでどうとも判断出来ないと思いますが気になったりビビーンと(笑)きた人は読んでみて下さい(笑)
では…

フェアじゃない。寛司が怒っているのはその点なのだ。
彼等は一見大人の論理で寛司と対等の立場にあると見せかけているくせに、実は親の論理を寛司の喉元に突きつけ、彼に子供としての論理で大人の問題を解決することを迫っているのだ。
寛司は最初からひどい劣勢に置かれている。彼はそのことに怒っているのだ。
          恩田陸著「ネバーランド」より抜粋
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海辺のカフカ 村上春樹著

十五歳の誕生日、田村カフカは父から逃れ幼い頃別れた母と姉を探すために家出し図書館で暮らすようになる。家から持っていった物はお金とライター、折り畳み式のナイフ、ポケットライト、サングラス、それに昔姉と2人で撮った写真だけ。
一方、猫と会話することが出来る老人のタナカさんもホシノという若者に助けながら何かに導かれるように旅をする。
カフカとタナカさん、2人の旅は何処で交わるのだろうか?

村上春樹さんの作品は初めて読みました。内容も何も知らずタイトルに惹かれて図書館で借り、一気に読んでしまいました。
……おもしろい!!現実と幻想の狭間を彷徨っているような抽象的な表現は好き嫌いが分かれると思いますが、私は静かにゆっくり染み渡るような文章が読んでいて心地良かったです。
今度はねじまき島クロニクルを読んでみたいなぁ。

僕たちの戦争 萩原浩著

現代フリーターで19才の健太と、昭和の太平洋戦争真っ只中航空隊で飛行訓練をしていた若者、吾一が入れ替わってしまった!
二人は顔がそっくりで、周りの人は誰も別人だと気づかない。
この急激な環境の変化を把握しようと二人はそれぞれ必死になるが、
何もかもが手探り状態。さまざまな問題を乗り越えて、二人は元いた時代に帰れるか!?

白く染めた健太の髪が、昭和だと恐怖によって白くなってしまったんだと勘違いされ同情されたりと、
周りの時代と彼らの時代のギャップは時に笑い出すほど面白い。
しかしそれだけではなく、違う時代の人間の視点から現代、戦争を見るからこそのそれぞれの時代の悲惨さも伝わって来る。
本全体にユーモアが溢れていて、それが切ないシーンを引き立てていると思いました。
読んでいる最中は笑っていても、読み終わってみると心の奥がジーンとなる本です。
憑神 浅田次郎著

幕末。才能に恵まれながらもツキが全く無い下級武士、別所彦四郎。
そんな彼が、最早出世するには神頼みしかないと「三巡り稲荷」という祠を
必死で祈った。
するとそれはツキどころか災いの神(貧乏神、疫病神、死神)
を呼び寄せるお稲荷様で…

今度映画になります。てか二日後から始まる。
絶ッッッッッッッッッッッ対見に行くぞーーー!!
おーーー!!!

だってだって!
私、浅田次郎さんの作品大ッッッッッッッッッ好きなんだもん!!
本当に!私が尊敬する作家の一人ですッ!
憑神、読みましたけど面白かった!!幕末物で言ったら一も二もなく
「壬生義士伝」(いつか紹介します。絶対!)
をお勧めするんだけど、これも、よかったです。
壬生義士伝は感動、感動、涙の嵐だったんだけど、
これは笑いも涙もありという感じで!
災いの神という非現実さと幕末での下級武士の決意という現実さが
絶妙に合わさってッ!!
ああ、もう何も言うまい!
絶対オススメ〜!
浅田次郎さん、尊敬してます、大好きですっ!!!
恩田陸著「夜のピクニック」
主人公、甲田貴子の通う高校、北校には全校生徒が80キロ、
昼も夜も歩き続けるという伝統行事ー歩行祭ーがあった。
高校生活最後のイベントで、貴子は小さな賭けをする…

映画化もされた、有名な本です。私は映画見てないんですが(笑)
うん。面白かったです。何か特殊なことが起こるでもなく、
ただ歩いているだけなのに読んでいる人を飽きさせないのは
すごいです。恩田陸さんの書き方が上手いからでしょうね。
いやー、すごい!
静かなんだけど読み進めて行くと心の奥底に何か小さい炎がふつふつと燃えてきます。
小さい炎です。コレ重要(笑)
読み終えると何故か無償に歩きたくなる衝動にかきたてられ、
かくいう私も夏休みに何処かへ歩いて行こうと決意。
怠け癖で白紙にならないように今から周りに決意を宣言しています(笑)
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誕生日:
1991/04/01
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